Holistic Farmingについて

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Holistic Farmingとは、生態学的・社会的・経済的に健全で、持続可能な農業を意味します。日本語では、「循環型農業」という言葉が近いかもしれません。

Holistic farmingは、資源を再活用・循環させること土壌を再生させ、環境負荷を減らし、生産性を高めることを目的とします。多くのholistic farmingが劣化した土壌を修復し、生物多様性を構築するために、動物の野生本来の群れの行動を利用して管理されています。また、holistic farmingは、都市農業として地域や産業レベルで私たちのwell-beingにポジティブな影響を与えています。

また、私たちに食べ物を消化するメカニズムを教えてくれている、多種多様な微生物が生き続けられる土壌を守ります。
食事の違いだけを考慮しても、腸内細菌の量や種類、つまり私たちが消化できる食べ物の種類は全く異なります。
マクロな視点では同じ「健康な人」であっても、ミクロな視点では「健康」という言葉は全く違う意味になるのです。

私は大学の卒業研究で、科学史の観点から遺伝子組み換え技術を扱い、インドの種子市場が単一のGM種子に依存していることを思い出しました。インドだけでなく、世界各地の小規模な地域産業が巨大なアグリテック企業に搾取されている事実は、今も社会の暗い部分にあります。インドや他の地域のローカルなholistic farmingが脅かされ、私たちの「健康」に対する考えが変わってしまったことは、深刻な弊害です。

農業が産業という複雑な体制に取り込まれているため、今日の明日で世界を変えることは難しいかもしれない。
だけれど、食事において選択をする際、holistic farmingで栽培されたかという新たな判断基準することで、少しは変わるのかもしれません。

個人でできることから、少しずつやっていきたいですね。